選ばれし作品だったのに!
もう4年も経ってしまいましたね。
メインテーマであり、高揚する戦闘BGM『cybernetic shadow run』を久しぶりに聞いたので投稿です。
・日本近海の島に突如現れた不思議な鉱石は、少年少女に異能力を発現させた
・能力の発現は少女が多く、少年に発現することは稀というハーレム舞台
・主人公はえっちな行為に及ぶと対象者の能力を向上させるレアアビリティを持つ
・異能力を駆使した少年・少女たちの剣と魔法の青春学園バトルファンタジー
素材だけ見るとこれでもかというほど王道を詰め込んだ、ラノベだったら売れ行き好調でアニメ化まで見えそうな美味しい設定てんこもりです。
ヒロインはみんなかわいく、主人公の鏑木くんもイケボで覇権要素しかありません。
でもだめだったー!展開がダメだったー!テキストがダメだったー!
何回も言われていますが、本当に色々と惜しい作品です。
仲間やライバルたちについてもっと深堀ることができたでしょうし、世界観についても絶対に広がりを持たすことができたに違いないと思います。
導入で世界観のスケールを把握してこれぜってー面白いよと思っていたら、あっさりとドラマティックの欠片もなく、寒々しいテキストでぽんぽん話が進み、説明のないまま因縁は消化され、よくわからんままラスボスと戦い、不完全燃焼でゲームが終わっていた。こんな感じでしたね。
戦闘については、評価が分かれると思います。
バルドやセイヴァーでの格ゲーさながらの複雑なコマンド入力が楽しかった人には不評。
アクションゲームは好きだけど、格闘ゲームは苦手だという人には結構受け入れられていたと思います。
カウンターからの連打で滅多打ち大ダメージは結構爽快になれるので、アクションにガチさを求めていらっしゃらない方で、ゲーム性が心配で購入を躊躇われている方は是非ご購入ください。
バルドスカイゼロもそうでしたが、このブランドがアクションを簡単にするとコアユーザーの皆様はお怒りになりレビューも荒れてしまいがちです。しかし、ライトユーザー(スマホの簡単アクションとかが好きな方)にとっては結構楽しめるつくりなのではないかと思います。
叩けば埃が無限に出てくるこの作品ですが、BGMに関してはバルドのみならず戯画作品通して見てもレベルが高い曲が揃っていると感じます。
夏のさわやかな解放感を感じる『太陽と潮風の笑顔』
緊張感のある打ち込み系ロックの『Steel Greaves』
バルドで使えよと言いたくなるほどサイバーでクールなかっこよさがある『cybernetic shadow run』
聴きながら雑魚狩り探索するのは結構楽しかった覚えがあります。
エロゲBGM厨的には80点は付けれます。おすすめです。
4年経っても設定は素晴らしいと感じるんだから作り直したり、メディアミックスしたり、ソーシャルゲームに落したり、なんか新しい展開見せてくれませんかねえ、戯画さん。
設定を活かした二次創作とか、是非見てみたいですね。もう色々手遅れでしょうけど。