今回は、不死不老と隕石による死という題材からの『生きること』についての作品でした
第1作目と比べると物足りない感はありますが、しっかりと作りこまれた作品でした
題材こそ違うものの、核となる部分は1作目と似ているような気がします
処女作が、『命』についてなら今作は『生きる』という哲学的なものだと思います
○シナリオ 16 / 20
2作目となる作品ですが、√は固定
都→美羽→つばめ→ture(2つ)→[サブ]湊、会長→すみれ の流れ
前作やった人からいえば、つばめ→の流れは、前作の千紗→の流れに似ています
本作は、トコシエという不老不死のお話
勿論不死といっても死なないわけじゃない
老化が進まないだけであって、自殺や事故があれば勿論死ぬ
ただ老いや病気で死なない体を手に入れて何かが無い限り、限りなく生きることが出来る
その時人は『死』というものをどう認識するのか
寿命という死に囚われない世界で、嫌でも死と直面する時何を思うのか
死ぬ時間が確定されている中、人、トコシエは何を考えどう生きるのか
凄い!というほどでもありませんが、多少は考えされられたような気がします
大きく予想を裏切る!というシナリオは今回無かったような気がしますが
それでも尚、死が決まっている中必死に生きて、友達のために死を選ぶというありがちなことさえも美しく見えました
そのため今回はあんまりうるっとはきませんでした
隕石の件でヒロインの心の光と影、繋がりっていう所は前回と同様少しうるっときた程度
それでもやって良かったと思います
サブの√も決しておまけではなく、ちゃんと練られているので良かったです
ただ美羽√の結末はんんん?と思いました
結果そうなっとしても報われないなー・・・って思ったり・・・
○雰囲気 19 / 20
背景効果もさることながら、雰囲気は凄く良いです
季節はずれてますが、春と桜で明るいイメージが多くあまり暗い部分は無かったです(あるにはありますが)
○キャラ 9 / 10
どのキャラも可愛すぎ!!!
美羽の甘える部分は可愛いし
さくらの笑顔が可愛いしむっと剥きになったり、変わった時の見せる表情が可愛い
先生はもはや・・・
などなどあげれば、今回はどのキャラも可愛いです・・・!
残念なのが男キャラ
もうちょっと日常で登場増やしてもいいんじゃないかな!!
せっかくのバカキャラの雰囲気を感じたのに出番がそうそう無かったので残念です
○グラフィック 20 / 20
何も文句なし
背景が相当綺麗です
○シーン 6 / 10
サブもシーンがあったので満足!
メインの3人が3回 サブは2回といった感じ
でもさくらちゃんのシーン・・・欲しかったなぁ・・・・・・
○システム 10 / 10
相変わらずシナリオプレイヤーが高性能
これだけでも十分評価はつきます
○+α 9 / 10
サブの√が本編後のおまけという位置にもかかわらず、ちゃんとおろそかにしてないのは良いと思いました
本編で全部の真実が語られたからこそ、おまけでもちゃんと内容を保つことができたのではないでしょうか
逆に曖昧だと蛇足ともなりうるわけですから
合計 89 / 90
前作の処女作が90で、今作が89・・・ちょっと高くつけすぎたかなー・・・
と思いつつ、シナリオも満点!やばい!っていう点数でもなく・・・
グラフィックとシステムだけでも十分レベルは高いんですよ・・・
それでいてシナリオも凄い!っていうわけでもないですが
ちゃんと考えさせられる内容ですし、考察が行き届いた芯のしっかりしたシナリオだと思います
さくらちゃんのシーンないけど、今回もおまけシナリオの部分がシステムにあるってことは・・・!
期待しちゃだめかなー(棒