かなりよかった
かなり良かったです。ストーリーもキャラも音楽も。
今までプレイしてきたゲームの中でも最高のゲームだと言えるかもしれません。2年間待った甲斐があった。
ただ、万人受けする作品ではないとも思います。
その理由は
①三角関係、別れ・再開を描いた作品であり、誰かの想いが叶えば、誰かの想いが叶わない
②主人公が恋愛にトラウマを抱えているので、ハッキリしない言動や態度が少なくない
③シリアスな展開が多く、気楽に楽しめる作品ではない
といったところでしょうか。こういった展開やジャンルが苦手な方は避けた方がいいかもしれません。
下記の感想でも触れていますが、プレイするならば絶対にcodaまで、できれば全ルートプレイすべきです。途中で終わってしまうと魅力が半減です。
以下、全体の感想です（ネタバレあり）
小春、千晶、麻里の3人を軽視するつもりはありません。彼女たちも十分に魅力的なヒロインでした。しかし、この作品は、春希、雪菜、かずさの三角関係が本筋であり、codaに入ってからが本番と言えるのではないでしょうか。
codaの結末において、雪菜とかずさの境遇はかなり異なります。皆に祝福され、皆が大なり小なり幸せになった雪菜ED。皆に咎められ、かずさ以外の皆が大なり小なり不幸になったかずさED。
それぞれをどう評価するのかは個々人の判断ですが、私にとってはどちらも納得のいく結末でした。雪菜EDは文句なしにハッピーエンドな訳ですが、かずさEDも文句なしに「かずさにとっての」ハッピーエンドだと感じたからです。春希はかずさと生きるために色々なものを捨てる訳ですが、それは二人だけの世界に逃げるためでなく、二人で前に進んでいくためなのだということをうまく表現できていると思ったからです。
冒頭にも書いたように、私の中で最高のゲームでした。