ErogameScape -エロゲー批評空間-

えびさんのひめごとユニオン もーっとH! ~巻ノ一 九帖聖のいちゃラブな日常~の長文感想

ユーザー
えび
ゲーム
ひめごとユニオン もーっとH! ~巻ノ一 九帖聖のいちゃラブな日常~
ブランド
SEVEN WONDER
得点
64
参照数
555

一言コメント

絵22+文18+音18+他06 巻ノ一から巻ノ三までの流れが手に取るように判るような、あっさりとしたFD。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

分割リリース前提のFDなので、ロープライスによる得点補正は無し。
巻ノ四次第で、若干、点数の補正が入る余地はあるかも。


さて、昨年リリースされた『ひめごとユニオン』のFD。
今回のFDは、いわゆる、アフターとしてのラブイチャエッチ増強FDとなっています。
ただ、そのリリース形態が、ちょっと変わっており、恐らく、ヒロイン四名のそれぞ
れのルート後のアフターストーリーを、それぞれ別のパッケージで、順次リリースし
て行くという形になっています。
本作『巻ノ一』と、次回リリース予定の『巻ノ二』のスパンからすると、二ヶ月ピッ
チの四連続リリースといった感じになるのでしょうか。
そんな、ラブイチャエッチ増強FDに加え、本編非攻略キャラを交えての3Pエッチもお
まけ程度に実装。

『巻ノ一』では、聖と祭の姉妹丼が楽しめます。

『巻ノ二』では、夕輝とはねると予想されますが、吹雪を加えた4Pもあるかもしれま
せんね。こちらも楽しみ。
(大穴突いて、誉さんも……)

『巻ノ三』の予想としては、小春アフターなのでしょうが、こうなると、ちょっと本
編でキャラの薄かった、もう一人のジュニア女子である芽衣が3P対象となりそうです
が……ここで、フィーリアさんをプッシュして来たなら、ボクが喜びます。

『巻ノ四』としては、ヒメリアとディアーネと成ることは必然として、本編でやや消
化不良気味だったヒメリアのメインヒロイン力の補足を、どの程度してくれるかが気
になるところ。

(おや? ひなた先生が入るところがないぞ……)


そして、この一連のFDには、ラブイチャエッチ増強FDとしての主目的以外に、もうひ
とつの“ひめごと”が描かれて、おそらく『巻ノ四』で種明かしをするという仕掛け
があるようです。
それは、主人公才蔵の妹として突如現れる“七日”という、クノイチ娘。
才蔵が運命の分岐点に立った時、何処からとも無く現れる運命爆弾という代物は、二
者択一を拒むと爆発し、もしかしたら間違った選択をした場合も爆発するかもしれな
い、という、何やら非常にメタっぽい特殊能力を持った、お兄ちゃん大好きな不思議
少女。

分家筋に養子に出された妹ということで、エウレキア(ヒメリアの星系の国)へ行っ
ていた妹が帰ってきたと見るのが、妥当そうですが、その辺りの種明かしは、今回の
『巻ノ一』では、おあずけ。

なんとなく予想されるオチとしては、“『巻ノ五』が無い”ことから、必然的に、七
日にとっては切ないエンドだろうというのが、ちょっと不憫ではあります。
まさか、メインヒロイン・ヒメリアのアフターでの大逆転は無いでしょうから。

しかし、『巻ノ一~四』という連作形式で、スパンを空けてリリースされる形式は、
“突然現れる七日”というキャラの為に設えたモノでしょう。

突然現れて、突然、みんなの記憶からも居なくなる。

そして、そんな事象を何度もループしていそうな、七日の目的は?
七日が抱えた願いの象徴である、大きな運命爆弾。
その選択肢ボタンを、才蔵は正しく押すことが出来るのでしょうか?
と言ったところで、『巻ノ四』でどういったオチを用意してくれているのか、非常に
楽しみです。

敢えて、一つのパッケージに纏めず、物理的にも物語間に隔たりを持たせる演出の一
環として、このような形を取ったのでしょうね。



と、まぁ、なかなかに面白い趣向のパッケージングだとは思います。
ですが、もうひとつの肝心な、というか、コチラが主旨だったような気がしないでも
ない、ラブイチャエッチ増強FDとして見ると、ごく平凡。
いわゆる、非攻略キャラ昇格要素は無いだけに、非攻略キャラを交えたハーレム系FD
として見るなら、更にもう一つ格が下がります。
個人的に、聖も祭も、ボイスキャストが今ひとつピンと来ないキャラだったのも影響
しているかとは思います。
また、七日役の桃井いちごは、最近、お気に入りのキャストなのですが、この方の場
合は妹キャラって感じじゃなく、同級以上のキャラ(特にツン系)の方がハマる気が
するんですよねぇ。

しかし、本来なら男の娘キャラとして、飛鳥さんを登場させておくべきだったのでは
ないのか!! 解せん、解せんぞ!!



とかなんとか思いつつ……

次回は、川原絵キャラの夕輝ということで、たけや絵よりも肉感マシマシで、一色ボ
イスでねっとりしたラブイチャエッチが楽しめることを期待しつつ、いや、その先に
控えている恐るべきジュニア女子に既に興味が……などと言いつつ、シリーズの完結
を楽しみにしております。