絵22+文04+音14+他28 イリュはイリュとしか比較できないから、エロゲー批評空間にレビューを書くことの意義が、ほとんどないんだよねー。
さて、今期最大のバカゲーと目された、ILLUSIONの『勇者からは逃げられない!』。
一応クリアして、フリーエッチなども軽くプレイして見ましたが、流石、ILLUSIONク
オリティ。
こんな中途半端なモノを作れるブランドは、他にはありません。
私は、3Dゲー好きと、過去の感想でも言いまくってますが、トゥーンシェーダー系
の作品が好みで、リアルシェーダー系の代表格といえるILLUSIONの作品は、あまりプ
レイしていません。
そんな中でも、数本はプレイしてきたわけですが、その度に、このゲームのレビュー
はどうやって書けばいいんだろう? と考えさせられて、今まで、一度も感想をアッ
プした事がありませんでした。
そんな感じで、『勇者からは逃げられない!』も同様でして、どうやって感想を書い
たらいいのか、どうやって得点を付けたらいいのか、まったく判りません。
これが面白いゲームなら、70点、80点と高評価しやすいのですが、面白くないので、
低評価しかないわけです。
けれど、3Dゲーとして見るなら、面白いアイデアがいくつか盛り込まれ、システム
もまずまず使い勝手が良く、文句の付け所が見当たらないので、20点、30点っていう
ような辛い評価もできない訳です。
じゃあ、間とって50点くらい? っていうと、この映像や技術に対して、そこまで評
価低く出来ないし、もう一個上の60点にしてみると、私のペイラインが60点である事
から、「いや、元取れた気がしないし」と成っちゃうわけで……
もちろん、駄目な部分はいっぱいあって、リ○ちゃん人形みたいに手足を動かせるだ
けで、やってることは単純なピストン運動だけだったり、抜きゲーなのに抜きに使い
にくいっていう大問題を、相変わらず抱えているんですね。
けど、似たことをやってるブランドが他になければ、点数なんて付けようがないし、
どこが優れていてどこが劣っているかっていう、比較による感想も書けないんですよ
ね。
まあ、そうすると同じブランドの過去作品と比べるしかなくって、とってもマクロな
世界での評価になってしまい、せっかくたくさんのデータが集まる、批評空間にレビ
ューを書くこと自体、とても空しくなるのです。
一応、いつもの基準に則って、点数付けてみましたが、どうもしっくりこない点数で
す。
うーん、このゲームのエンディングとか見てると特に思うのですが、バカやってない
でちゃんとしたもの作れば、凄いゲームが作れそうなのに、といつも思わされるブラ
ンドなんですよね。
ゲーム自体がバカゲーっていうより、作ってる人達が良くも悪くもおバカなんでしょ
うね。愛すべきおバカなら、大歓迎なんですけどねー。