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えびさんのらぶデス3 ~Realtime Lovers~の長文感想

ユーザー
えび
ゲーム
らぶデス3 ~Realtime Lovers~
ブランド
TEATIME
得点
83
参照数
1997

一言コメント

(GiveUp) 絵28+文11+音19+他25 (再登録)こんにちはTEATIME。

長文感想

□2008/12/01 初回登録

2009年4月12日
全面改訂します。なお、得点に変更はありません。

同日、『エロ医(FULLTIME)』と『らぶデス2』を再登録しました。

新生TEATIMEが『らぶデス』シリーズの第3弾としてリリースした本作。
この作品は、『らぶデス2.5』と卑下されるように、『らぶデス2』のシステムに
改良を加え、様々な物を流用して作られています。
そういった『流用』は、3Dの特性上、シームレスに扱える便利なものです。3Dの
メリットである『流用』が、エロゲで嫌われるとは、皮肉なものですね。
3Dエロゲーという物に、過大な期待を抱いていた私としては、そのようなユーザの
冷ややかな反応が、酷く悲しく感じたものでした。

日本の音楽シーンは、仕掛け人によって作られて来たというのは、誰の目にも明らか
なことでしょう。
けれど、エロゲはユーザの声によって進化してきた。私はそう思います。
ユーザが求めるものが変移し、それにあった作品が作られる。
これは送り手と受け手の感性が近いゆえであり、両者を結ぶ作品に『温度』があった
からだと思います。

ところが、今のTEATIME作品に、その『温度』は感じられません。

それはTEATIMEのホームページにも現れています。
『製品』と表示されたボタンの先には、『ポリアニ』以降の作品が表示されません。
実は、『ポリアニ』発売から2年近く、この製品ページは更新されていません。
本当にここ最近まで、TOPに『らぶデス3』のバナーすらありませんでした。
新作発表に合わせて、修繕されたようですが、過去作品のCGなどのリンク切れ等、
当たり前のように見受けられました。
運営上の都合に口を出したくはありませんが、掲示板やスタッフのブログなど、今、
どのブランドでもやっているようなコンテンツもありません。
ユーザを大事にする。過去作品を大事にする。そういった、何かを大事にするという
『温度』が感じられないのです。


ユーザの冷ややかな反応も、ブランドへの叱咤激励だと感じていました。
ブランドの迷走も、あふれる意欲の結果であると信じていました。
送り手が迷走をしているのなら、受け手が導く。
受け手を驚かせる為に、送り手は更に高みを目指す。
そんな夢想じみた事を信じていました。

……でも、違ったのですね。
ユーザの熱も、製作者の熱も、きっと相互に感化しあうことはなかったのですね。


TEATIME様。
私は、かつてのあなた達とは離別します。
そして、新たなあなた達をもう一度、見て行こうと思います。
もう、過去作品と比べることはしません。

私にとって、今が、新しいTEATIMEとの出会いの時です。


※以下、旧コメントの一部(不要な部分は削除しました)

自分で決めた評価方法で、正当に評価することは出来ない作品だった。
それはプレイ前から分かっていたことであって、なんら驚くべき要素は無いのだが、
かつてのTEATIME信者の私としては、一抹の落胆を残した。

TEATIMEと付き合っていくには、かつての夢想は振り払い、今の愉楽に浸るべきなの
だろう。

【システムタグ】
/ #3Dリアルタイム #3Dアニメ調 /