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えてんさんの黄昏のシンセミアの長文感想

ユーザー
えてん
ゲーム
黄昏のシンセミア
ブランド
あっぷりけ
得点
90
参照数
515

一言コメント

伝奇物でキャラゲーで妹中心 丁寧に作られていると思う

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

キャラクターの魅力などは概ね他の人たちが書いている通り
家族間親族間友人間の掛け合いや絆のようなものを感じられる諸々のシーンはそれらの魅力を増してくれる。もとい、それが魅力の元なのかも
メインヒロインは4人
メイン中のメインがさくやであり、真ルートがさくやルート後の大きなフラグメントのようなものなので、さくやを最終ルートにするとかなりの印象がさくやに集まる
銀子ルートは色々とネタバレの宝庫ではあるが、逆にこれを先にやっておく方が他のルートをやっていて見えない部分の流れが分かりやすくなるかも
何百年も生きてきて、色々達観してたりお姉さんなのに無垢な銀子さんはとても可愛い
翔子ルートは人によって受け入れ方が違うだろうなぁという展開
最後辺りで孝介がああなってしまうのは羽衣の核が半分だからなのかもしれないが、さくやでのBADといいちょっと納得がいかない
いろはに関しては「化物は倒しても実は復活している」という部分を印象づけるための物だったのだろうか
もう少し過去の想いをからめてくれてもよかった。銀子ルートは必ずいろはの前にやるべし

フローチャートで細かく分けているためか、シナリオ担当の人の特徴なのか、Ver1.01の修正ファイルを当てている段階でルート間での矛盾はほとんどなかった
ただよくある誤字脱字はともかく、真ルートのEpシンセミアで、昔に銀子が孝介達を助けたときに無傷であったことを普通に受け入れている点(さくやルートの最後辺りで語った時は首をかしげている)などはミスなのか或いは別の何かがあったのか
上で書いた孝介がルートによってはあっさり死ぬのもシンセミアを見ると少し謎
半分であっても水難事故の時は何とかなったのだが
これはさくやルートで化物にかまれたのを銀子が治療したことで改めて核が活発になったということなのだろうか

現代の各キャラルートをクリアすることで天女の物語の真実を知るフラグメントが解放されていき、それが真ルートのフラグにもなっているのだが・・・
相当に腹の奥にズシンと来る内容になっている
予測自体は銀子ルート(BAD含む)を見ればある程度簡単だが、何ともいえないやるせなさに包まれた

キャラゲーであり、キャラ同士の会話の掛け合いも大きな魅力だが、ストーリーも丁寧に作られている。特に昔話の真実の切なさと救いのなさはよくあるものかもしれないが胸に来た。出来ればなんらかの救いがあって欲しかったが・・・すでに死んでしまっている人に救いがあっても生きている人達の為でしかないということだろうか

エロシーンはほぼラブラブ
メイン級が各3つ(さくやだけ4つ)サブが一つづつに翔子と沙智子の3Pが一つ
翔子と銀子がえろい 3Pもえろい
青い石関連で陵辱も皐月で一つあるのだが・・・これはイマイチか