厳しい大自然の中にありながら細やかなぬくもりを感じられる作品。凄い地味だが、姉との生活がとても暖かい。姉と炬燵は最強。
前半は姉との出会いから、雪国での一緒の生活と
都会での肩身の狭い陰鬱な生活との対比で展開され
主人公が姉にどっぷりはまって行く展開がメイン。
冬限定の儚くて細やかな幸せに溢れた平山家の舞台は
神樹の館とか好きならきっと気に入るはず。
意外とお茶目な姉もポイント高し。
後半になって禁忌や
他の田中ロミオ氏の作品で良く出てくる
「生きることの重要性、執念」
姉との禁断の恋など
数々の要素が所々出てきてるが
3週目までは一見それらがバラバラで
物語が最初の想像とは違った展開を見せてくるのは
中々面白いと感じた。
そしてそれらがトゥルーエンドで
纏められていくのだが
こちらは逆にあまり意外性が感じられず。
とはいえ元々そういうインパクトで勝負する
シナリオでは無いのでコレで良いと思いますが。
全体としてかなり慎ましやかなシナリオ、テキストである一方で
3週目とかでやたらにHシーン連発だったり
同じような台詞、心理描写、情景描写で
微妙に周回毎に変わってるため
スキップで飛ばせなかったり、
何回も異なる箇所で同じような表現が
出てきたりしてテンポはちょっと悪いかも。