某迷宮古典的RPGが好きな人にお勧めしたい
遠近法で描かれた長々と続く廊下と扉、MAP画面・・・
しばらくプレイしていてまず思い浮かべたのは
ウィザードリィ。
勿論モンスターと戦うわけではないが
特にウィザードリィ4以降、6とか7で見かけるような
各所での情景描写などを読んでいると
この現実離れした奇妙な館について
想像力がかき立てられてくる。
この雰囲気こそあの古典的迷宮RPGの醍醐味であったと
信じて止まない自分には何とも堪えられない作品でした。
古き良き時代を感じさせる雰囲気に酔ったり、
書庫で日夜も不覚になるほど本に没頭したり、
意図した場所へ向かおうにもワープでもさせられたかの如く
別の場所に辿り着いたり、
距離感のつかめない廊下を走り回ったり、
館の中を迷いに迷うのだが
その五里霧中な状況を逆に心地よく
陶酔感すら感じさせるテキストが素晴らしいです。
特に四季の各部屋は
美しくもミステリアスでしたが
こういう4つの要素の謎かけもウィザードリィっぽいと
感じさせた原因かもしれない。(正確には五つみたいですが)
竜胆ルートはファンタジー要素も強かったし。
さてあの手鞠についてですが
季節を一巡して生まれ変わり
成長しはじめるという意味は勿論あるとは思うけど
竜胆ルートでの二つのエンド
種を埋めないで主人公が泣き崩れるシーンと
種を埋めて新しい世代の神樹として
成長し始めるシーン、
この二つを見ると
主人公が成長し独り立ちすることの暗喩かなと想像。
それにしても
竜胆とのHシーンは個人的には
今までプレイしたエロゲの中で不要度No1(笑)
あの素晴らしい四季の部屋、神樹のシーンを
竜胆のキャラと共にぶち壊すのが何とも言えない。
ここはギャグを排除してある本作で唯一笑うところなのかもしれないw
竜胆そのものはとっても可愛いんだけどねぇ