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うるぽんさんの9-nine- ゆきいろゆきはなゆきのあとの長文感想

ユーザー
うるぽん
ゲーム
9-nine- ゆきいろゆきはなゆきのあと
ブランド
ぱれっと
得点
89
参照数
174

一言コメント

4作全部プレイ。全体としてみるとキャラの魅力と伏線、幕引き、シナリオ展開などでシリーズ全体を突っ走れる勢いのある作品だった。途中ダレなかっただけでも凄いと思う。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

途中までは前作のやり直しみたいな所があるので
盛り上がりもあって悪くはないものの
まさかこのまま終わらないだろうな、、、と思ってたら
まさにその通りだった。
そこからが本番。
プレイヤーも巻き込んだ戦いとなるわけである。
どの時点でもヒロイン全員抹殺されてしまうわけであるが
果たして相手側のオーバーロードって
どこまで戻れるのか
説明はされているものの
何故物語の最初の方なのかはよく分からなかった。
世界の眼も誰がいつ持ってるのか
ざっくりしか分からなかった。
オーバーロードで巻き戻るだけでなく
世界の眼を通して
色んな枝に影響を与えることがあるので
もう訳分からん。
アーティファクトを誰がどれを持ってるかは
分かるのだけど、、、
この辺り粗を探せば
結構抜け落ちてるところがありそう。
途中ソフィがいきなり出てきて
説明っぽいことを言ってくるが
辻褄合わせも入ってるんだろう多分。
でも物語の終わりとしては文句はない。
全員の力を合わせ、ライバルが横やりで隙を作って
プレイヤーとソフィが絡んで
ヒロインがとどめを刺す。
この辺、かずきふみ氏は意外な展開だけでなく
お約束を良い意味で書き切れてると感じた。
かずきふみ氏の過去作と比べても
本作の方がよりお勧め出来る。

ただし高峯、レナの立ち絵そろそろ増やしてやれよ、とは思った。
あと与一はなないろリンカーネーションの犯人を思い出した。
こういう悪役が多いなぁ。