量子論の考え方と家族、というテーマが中々しっくりと馴染んでるのがちょっと興味深い。琴子のルートが短い、出番が少ないのがちょっと不満。一番の肝は式子、結衣ルートでここが一番面白い。
世間一般的には柚ルートのように
現実に立ち向かっていく成長物語みたいのが
王道となるのだろうけど
果たしてそれが完全な正解なのだろうか?
暖かい家族を求め、模索し創り上げていくのは
決して間違いではないのでは?
というわけで式子ルートが一番印象に残っています。
次点で結衣ルート。
ここでどう感じるかがこの作品の印象を
確定してしまうかもしれない。
作品の暖かな雰囲気がストリングス、ピアノをメインとした
BGMとピッタリ。
世界にどっぷり浸かることが出来ます。
そして琴子ルート。
確かに短いので不満はあるのだけど
このルートは所謂世界のネタバレ、どころか舞台裏。
世界を冷静に見つめるようでもあり
気持ちの良い夢から覚めて
ちょっと気怠い朝を迎えるのにも似ている。
あまりこのルートが長いと
少し冷めた感じが強くなるかもしれないので
これでも良った、と終わった後は思える。
とはいえ日常場面で
もうちょっとお兄ちゃん、お兄ちゃんって言って欲しかったけどw