義妹はやはりよき
SMEEの作品初プレイで初めは主人公とギャグのテンションに若干戸惑ったが、すぐになれました。
個人的には亜子可憐咲 レイナとましろが同じくらい、の順で気に入りました。
亜子 義妹ヒロインはやりつくされているとは思いますが、それでも魅力があるから使われるのでしょう。最も近い位置にいる異性の兄弟という関係。好きになるのは当然、それが愛になるかはその人次第。兄妹だからこそ葛藤する主人公の過去の話が一瞬でも出てくるところがよい。ラストは結婚という形ではなく一緒に暮らし親孝行をするという部分が何となくラノベの俺妹(これは実妹ですが)を想起させ個人的にはとてもいいなと思いました。
可憐 悪友ポジ等言うことで初めは特に何の印象もなかったのですが、デレてからの加速度がやばい。こんな彼女がいたらまじめに働くわそりゃ。最後のフラワーアレンジメントのシーンは簡素ながらも少しぐっときました。こういう壁?ではないですがイベントがあると盛り上がりがあるとよきかなと思いました。
咲 最近年上ヒロインに惹かれていたこともあり当然のよう初めにルートに入ってしまった。この恋人から始まる恋愛というコンセプトを最も生かしていた一人だと感じました。同棲中の咲さんが尊すぎて、つらかった。現実のバーでこんな出会いをしてみたい。
レイナ 年下ながらもモデルとして努力して自分よりも先を行くヒロイン。こんな子が自分になついてきてくれると、自分でいいんだろうか。という疑問がわいてくる。彼女の言葉からこれが解消されるのはとっても好き。もっと若ければエネルギッシュなこんな子に愛着がわくのにな。この子に負けないような努力ができない自分が透けて見えてしまった。
ましろ この子も恋人スタートという設定が生かされていた一人だと思う。このルートは毒にも薬にもならないという感じでしょうか。たまたま隣に住んでいたましろと徐々に距離を詰めていくのは夢が詰まっていて好き。ただ両親(ましろ)が登場する以外は特徴はないと感じてしまった。
この作品で一番感じたのは生活感でしょうか。恋人と同棲のような状況になってふとした彼女にムラっとする主人公にはなかなか共感できるものがありました。紳士過ぎないところが共感が持てます。性格行動力イケメンですが。
SMEEにはこの勢いとヒロインの可愛さをそのままに全ヒロインのシナリオに少しのドラマを加えて、でも現実感を失わない。そんなキャラゲーを出してくれることを期待したいと思います。