心情描写を軸にしたストーリーの組み立ては秀逸。視点が頻繁に変わる描写を混乱なく表現できるのは、ビジュアルノベルならでは。 でも、サクラメントを主題とすると、ヒカリ√以外は不必要!?
個々のストーリーはそれなりに良いのだけれど、全体としては何をやりたいのか分からない。エロゲーのフォーマットに合わせるために、共通√と個別√を無理矢理に束ねてしまった感じ。そもそも、サクラメントの話はヒカリ√のみだし...
ちなみに、個人的には、ヒカリ√のEDムービーまでは満足だけど、エピローグは大衆迎合的で興醒め。「勇飛の死を乗り越えて翔び立つ」的な終わり方ではダメだったの?
「俺が幸せだったから、好きな人のために死ぬ力を持つことができたんだ」とまで言い切った台詞が宙に浮いてしまった感が...(ノアの説教のかたちで前振りまでしておきながら)