面白くて手が止まらん。謎に迫るのは面白いし、視点変更によるすれ違いがわかるのもシステムならではで面白い。前作で残した因縁が片付いて良かった。
burst errorのその後。
小次郎は変わらず探偵で、氷室恭子がJESを辞めて小次郎の探偵事務所でパートナーになってた。
まりなは前作の事件を引きずりながらも1年越しに内閣調査室の現場に復帰。
序盤は多少おかしいところはあるものの小さい事件だったものが、調べていくうちに大きい事件につながっていく楽しさが前作同様に広げられて楽しかった。主人公二人の事件が交差し始めたくらいから止まらん。
物語の終盤で、序盤から出てきた謎が全部繋がる、これがめちゃくちゃ気持ちよかった。
橘教授の事件、美ノ上先生の失踪、公園の焼死体、ストールマンの遺産、ドールマンのクローン、とか。
ラストにNシステムの真実分かってから橘教授の回想があって結構好きだったな。
女王の自死でしかloseoneを解除できないから自分で死を選んであの遺書、「これは代替わり。次世代に役立ててくれ」。代替わりってワードが事件解決したことで分かるようになったのが良い。
あと前作からクローンに対する倫理感がちょいちょい話にあがることがある。特に橘花ちゃんが自分は生きて良いのかと悩むシーンとかは印象的。このクローンの研究をエルディアで進めてたのがドールマン・孔て名前だったから「人形」と揶揄されてたドールマンの記憶を持ったクローン、それらに自分を重ねてしまい自分を人形だと感じ、童話のピノキオをなぞるように嘘だらけで人間にはなれないと悲しみを訴えるところ、いろいろな要素の使い方上手だなあと思った。
ラスト、OIFのビルを見上げて橘花ちゃんを助けようとまりなと小次郎で話すシーンも好き。女子高生に甘いな、お互い様でしょ、という掛け合いがたまらんかった。
エルディアの因縁に決着をつけ、ハッピーエンドで締められたのは良かったし、伏線回収も併せてとても爽快なゲームだった。