定番課題図書的な作品ではあるが、問いかけの鋭さは今でも通用する
プレイしたのはだいぶ前だけど、何となく書きたくなったので。
病院で勇太と喧嘩するところと、ボイスレコーダーのシーンがお気に入り。
特にボイスレコーダーは小林沙苗さんの迫真の演技もあって泣くというか嗚咽が出た。
いくつか妹ゲーをやっていると、時々加奈をリスペクトしたようなシーンに出くわすことがある。
それだけ触発されたライターが多いということだと思うし、事実本作で語られるテーマや主張は、年月を経てもユーザーに突き刺さる普遍性に富んでいる。
病弱に限らず元奴隷など、自分より弱い立場の女性に萌える文化が定着した現代、
庇護欲だけで他人を支えることは出来ない、という突き付けはより深く染み入るようになったんじゃないかと思う。