新着音楽コメント

全国に知れ渡るべき曲
ギターがふざけていやがる。

 岸田教団の曲はやんちゃな印象のコード進行がわりあい独特で、その一連の音楽にわかりやすい色をつけているよう思います (「夏色ストレート!」と「秋空」をつなげると違和感がどこいった、みたいな小ネタもかつて話題にされたりしました)。
 またボーカルは力強い滑舌でもって、ストレートに音と詩を伝えてくる。まっすぐにメッセージをつむいでくれるから、聴きやすさはばっちり担保されており。わりと真面目にポップしてくれてる印象があります。

 そうした堅実な曲づくりだったはずなのだけど、完全にふざけてやがるのはギター。ところどころ、狙いすましたように奇声をあげると曲をひっかきまわしていきます。たぶんコイツが犯人です。

 たとえば、エロゲからはひとつ離れたところの曲だけど「84」。ボーカルは真摯に言葉を伝えようとしているというのに、「見えない 空間 触る 哲学」のあたりからからんでくるギターとか、ちりちりと電波を撒き散らしていって群青色なのです (0:57~)。切実なものが歌いかけられるなか、おどけて雑音じみたチューニングが混線してきたことで、残った16%分でなんとかつながろうとした希望をより掻き立てられてしまいます。
 あるいは、エロゲからふたつくらい離れたところの曲だけれど「Alchemy」。歌詞はおどけた風情なものの、その内容はといえばわりかし穏当で、わたしなどでも理解が追いつきそう (現実の仕手戦プレイヤーや経営者のほうがよほど度し難く、イカれた名言を垂れ流しつつ生きたり爆死したりするものだから、経済や軍事について物語をするときは現実のほうのリアリティが失せやすい気がする)。またそれにともなう全体の曲構成にしても外さないもので、期待を裏切らないポートフォリオが組まれています。しかしながら、やっぱりギターはひっどい。ボーカルが「君にはまだこの街のルールを~」わりかし真面目に教訓を述べているというのに、なにかに酔って歪んで、もういっそ「ピーヒャララ ピピーヒャラ」としか聞こえない囃し立てをはじめる (0:37~)。くっそww おいギターてめぇもっと真面目にやれよw 聴くたびたび爆笑をさそわれるイカれっぷりで、すげぇ好きなんです!

 そして、どんぴしゃエロゲソングである本作「夏色ストレート!」。『夏色ストレート!』の第一印象をになうものとして、いちだんと平明に仕上げられてはいるのだけど、またしても変節漢なギターは暑っくるしいノイズをつっこんできて、さぁ楽しい。
 さぁ今年いちばんの夏空のもとレースは始まり各車いっせいにアクセル吹かした! とばかりイントロから疾走感をつけていき、ボーカルはひたすらまっすぐな声で踏み込んでいくのだけど、そこへギターのやつが蛇行してブレーキ擦り切れそうなくらいギュンギュン異音を投げ込みやがるのです。だからかえって、それでもなお止まることない女の子のまっすぐストレート感だけが浮き上がって、曲のはじめから終わりまで、ただもう突き抜けていって。たとえば間奏(1:40~)のギターが好き放題に暴れまわった後なども、「僕の 昨日は 嘘じゃないから」ぴんと先が細くなった声がとおると、それでもなお折れることなく、ただまっすぐに進みつづけていくさまに喝采をあげたくなります。
 騒々しいギターの響きを踏みきった反動でもって、まっすぐ夏空の向こうをめがけ打ち上がっていくような、爽快な歌です。
200夢を見る夢 (AsterのED )
Aster編終わった後に訊いて泣いてしまいました
200二つめの空 (AsterのOP )
俺はUR@Nが好きなので。あとはこの作品の意味をよく示していると思います
サビのコーラスが好き。点数の多くはコーラスの美しさに捧げるものです。
オープニングムービーと良く合った良主題歌。ちょっと舌足らず気味にnaoさんが歌っていて、それがまた女学生っぽくて良い。
刺激的でない分長く付き合える名曲
最高です、インストだけでもヘビロテできます。
vocalの表記が谷山さんじゃなくてベイなのは流石に笑う。
ノリよくてついついリピートしてしまう
かわいい歌詞がこのゲームに合ってると思います。
「あいしーてるー」がエコーしていって、それからまた戻ってくるだけ。

 「いとしーの すくーぼーい わたし さむらいがーる めーったに か・た・なは ぬかーなーいー」そんな可愛らしいフレーズが、延々と繰りかえされてゆく。最初はいったい何を言ってるのか意味不明だった。
 でも、小倉結衣ボイスがやたら可愛い。やわらかいエコーをかけたりした声のトーンが耳に心地よいものだから、何度も聴きかえしてみて。そのうちに歌詞が分かってくると……やっぱり何を言ってるのかは意味不明だった。分かるかいっ、こんなもん。どうして、あそこから「あいしーてるー」に繋がっていくのだろう。

 もとより原曲からして、武士っ娘を愛でるキャラゲーのED曲なものだから、カワイイ全振りでもって、特に意味もなく愛を注いでくれる歌になってるわけでして。
 そこにきて、こちらの「Reprise」バージョンでは、ややオサレ方向へとマイナーチェンジがなされた。ピアノの和音が厚くなったりすると、曲に格好がついてまとまりよくなった。小倉結衣のあざとかわいい甘さもやや控えめになり、キャラソング的なボーカルごり押し感は弱まって、彼女の声をも素材のひとつとして曲になじませている。
 だからよけいに歌詞の意味内容とかは、千々にまかれて散乱して「あいしーてるー」がエコーしていって。それからまた戻ってくるだけ。彼女が何を言ってるのか全然わからないまま、ただもう声のトーンの心地よさのみにひたってしまう。


 さて、以下すべて余談。
 レイ・カーヴァーの短編小説に『使い走り』というのがあり、死にゆくチェーホフのもとにトルストイが訪ねてくる一節があって。チェーホフの劇作について、こんなふうに書かれている。
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トルストイは彼の劇はスタティックであり、モラルの展望に欠けていると思っていた。「君の劇の登場人物は君を何処に連れていくんだい?」とあるとき彼はチェーホフに尋ねた。「ソファーからがらくたを詰めた部屋に移って、それからまた戻ってくるだけじゃないか」
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この評というのが、なんだか自分にとってのエロゲにもぴったりくるように思えて、好きなのだ。
 ループものと相性がよいエロゲ。他のプレイヤーと語り合おうとすると、わたしが好きなヒロインがいちばん可愛い、あなたの好きなヒロインもいちばん可愛い、みたいな化かし合いになりがちなエロゲ。話題のタネは変わっていっても、特に進展とかは見あたらないから、ときどきふっと怖くなる。「君の劇の登場人物は君を何処に連れていくんだい?」

 そういうところが憎らしくて愛おしくて、エロゲをこじらせてるわけなのだけど、「サムライガール~Reprise」みたいなエロゲソングからは、それと似たような響きを感じる。「あいしーてるー」がエコーして、それからまた戻ってくるだけの在りかたが、魅力的だと思う。
120worthless (攫ノ雌のOP )
今でも聴いてる

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