gorira431さんの「そして明日の世界より――」の感想

ネタバレ感想を見たくない場合、文字を背景色に設定することが可能です。 → 設定変更

**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

全てに意味がある
やっている最中はかなり退屈なシーンも目立ち思うように進みませんでしたが、トゥルーをやり終えるとようやく全貌が見え、目頭が熱くなりました。


この作品に無駄なシーンは一切ありません。なぜなら、登場人物が全員死んでいるからです。しかし、それは個別やノーマルエンドでは言及されることはあれども、現実味がないまま幕を閉じます。これから死ぬのかあくらいです。初めて意識されるのは、トゥルーの現状と合わせて、最後の一枚絵が出てからです。
 

不思議なことに、その楽しそうな写真を見ながら、写っている人物全員が死んだと認識した瞬間に、それまで退屈としか思えなかった日常シーンの数々が急に色づいて懐かしく思えました。別に大切なことを話しているわけではなく、大半の会話は数分もすればすぐ忘れるたわいもないことばかりです。それでも、なぜか愛おしい気持ちになりました。おそらく、それはぼんやりとした感覚でしかなかった死が現前化したことにより、彼らの息遣いや力強さ、そして優しさが鮮明になってきたからだと思います。そういう意味では、トゥルーを終えてからが本番の作品と言えるかもしれません。余談ですが、本作のBGM「風野原」を聴きながら色々考えるといい感じになります。
 

ゲーム全体を意味あるものにするのは難しいと思います。本作はその難題を荒技ながらやってのけた数少ない作品です。そして、最後の最後までプレイしないとそのことがわからないのが憎いところです。トゥルーまでは長いですが、決してそこまでの道のりは無駄ではなく、むしろトゥルーを見終えてからこそ真価がたくさん見えてきます。名作でした。また暇があれば初めからプレイしたいです。

長文感想へのレスを書くには
 ・ユーザーIDを有している
 ・COOKIEが有効である
 ・COOKIEを有効にした状態でログインしたことがある
 ・5つ以上一言コメントを書いている
 ・長文感想を書いたユーザーが長文感想へのレスを許可している
の5つの条件を満たしている必要があります。

コメントデータ

このコメントはだいたい232回くらい参照されています。

このコメントは2人の方に投票されています。