JSB8503-0728さんの「ハミダシクリエイティブ」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

「ワガハイ」の正統後続作品。グラフィックやシナリオを始め作品全体がよくできています。突出した点はないものの完成度が高いキャラゲーです。
ラズベリーキューブの後だけに不安を胸に抱きながらプレイしましたが杞憂に終わりました。

内容を要素別に評価します。
※点数は(得点/満点)で記載しています。総評の点数は(合計得点/満点)です。

【本レビュー時の本体バージョン】1.00

【ゲームシステム】(5点/5点)
普通のADVです。分岐はラズベリーキューブのようなキャラクター選択ではなく、
一般的な選択肢に戻りました。前作のキャラクター選択は効果的とは思えなかったため、
賢明な判断だと思います。

【環境回り】(8点/10点)
スクリプトエンジンはラズベリーキューブと同じくArtemisになっています。
多機能という感じではないですが、セーブ回りはこれまでと同じくコンティニュー機能や
お気に入りボイスがあったりと欲しい機能はあります。通常のセーブ欄も1200個
あるので、気に入ったシーンをバンバンセーブできます。強いて要望を言えば、
ムービーのボリュームは個別調整できて欲しかったです。
あまり影響はないと思われますが、正式対応のOSはWindows 10のみです。サポートが
終了した7はともかく8.1まで切った作品は初めて見ました。

【キャラクター/声】(17点/20点)
ヒロインたちはキャラゲーらしくかわいいところが多いです。詩桜にはあてはまらず、
態度も尊大なので最初は不快でしたが、中盤あたりでおちんちんのついてない男だと
思うようになってから気にならなくなりました。意外と義理堅い面があるのも、男性を
ベースに組み立てたためでしょう。

ヒロインの声優は華乃以外はあまり見かけない方が起用されており、おそらく若手と
思われます。いずれもキャラクターによく嵌まっており、まどそふとの発掘能力は
大したものだと感心します。また、さじ加減の難しそうな華乃に秋野花さんを充てた
配役も炯眼です。

サブキャラのデザインもメイン並に可愛いです。特にアメリについてはFDが出れば
攻略可能になるのは確定路線と思われます。悪役と思わしき莉々子さんが意外と
かわいらしかったのも良かったです。

主人公はなかなかの陰キャというかネガティブ思考ですが、意外に思慮深く他人への
気遣いもできる方です。後ろ向きではあるものの、責任感から結局は行動することが
多いため、なんだかんだ認められる方が多いのではないでしょうか。

【立ち絵/CG/演出】(12点/15点)
キャラデザはこれまでのまどそふと作品と同じく可愛らしいので万人受けしそうです。
塗りはこれまでの作品より落ち着いた色合いでフラットになっており、最近のトレンド
を意識しています。質が高いので、欲を言えば1920x1080のフルHDで出して欲しかった
です。

【シナリオ】(24点/30点)
出来を不安に思いつつプレイしましたが、予想よりずっと丁寧でよい塩梅でした。

ヒロインたちが勤しむ創作活動はスマホゲーの声や原画、VTuberだったりと最近の流行
をかなり意識してます。またヒロイン全員が不登校という気になる設定がありますが、
これが原因で他生徒からいじめられるような直接的描画はないため、重い作品を
避けたい方でもあまり警戒しなくてよいです。

共通ルートのシナリオは、ヒロインからなる生徒会メンバーを集めた後は、起こった
問題を協力して解決していく形で進みます。
これまでの作品より登場人物なりにではあるものの、問題に対しての向き合い方が
真面目です。この点は好感触でした。起伏に欠けるきらいはあるものの、過去作と
比べて丁寧なシナリオと言えます。

また宣伝文句通り、キャラクター同士の掛け合いが豊富で、横のつながりが十分に描画
されています。たびたび飛び出す妃愛やあすみの辛辣なツッコミが笑えます。この点は
前作のラズベリーキューブから改善されています。

個別ルートに外れがないのもよかったです。大抵のキャラゲーは複数ライターの起用に
よる弊害で外れルートがありますが、本作はメインが一人なのが功を奏しています。

以下で各ルートに対する印象を簡単にまとめます。

妃愛ルート:
色々な不安を抱きつつプレイしました。他ルートより深刻な内容で話が進んでいきます。
兄妹の葛藤を入れるのは必定ですが、プレイ中にここまで話を重くする必要はあるのか?
は少し疑問でした。しかし、ルートを終えた後は、強い揺さぶりがないと話が進展しない
からだと納得しました。結末も円満といっていいもので、キャラゲーの妹ルートとして
非常にいいバランスに仕上がっていました。

華乃ルート:
オタク特有の面倒さが出ているルートです。危うさやもどかしさを感じるルートですが、
一呼吸置いて温めた恋愛だけあって、冷めにくくなり結果的に良い形での結実だったの
ではないでしょうか。オタクの恋愛を謳歌する本作らしいルートですが、それよりも
華乃ちゃんのエロさが強く印象に残りました。私の中で「ピンク髪=淫乱」の図式が
強化されたルートでした。

あすみルート:
このルートをプレイするとあすみちゃんが可愛すぎて確実に頭が悪くなります。
シナリオの筋としては、現実のVtuberがぶつかりそうな問題と向き合う話です。
かなり丁寧に話をまとめています。告白してから初めてまでに少し間があるのも、
このルートらしくてすごくいいです。瓢箪から駒と言っては失礼ですが、まどそふと
からこんな展開のシナリオが出てくるとは思いませんでした。

詩桜ルート:
意外にも話の根幹にかかわる重要事実が発覚するルートです。エンディングを迎えるころ
にはもっと読んでいたいと思うほど、詩桜に対する印象が改善しました。ルート中の
詩桜の言動がいちいち孤高のイケメンっぽくて、主人公ならずともこの人にならついて
いっていいと思うのではないでしょうか。

【Hシーン】(8点/10点)
キャラ萌えゲーとしては結構攻めた内容でした。テキストも取ってつけたような内容では
なく、シナリオに合わせた内容になっているのも好感触です。
回数も妃愛が6つ、他3人が5つと頑張っています。
中でも淫乱ドMで気持ちいいこと大好きな華乃ちゃんがエロすぎます。オタク丸出しな
感じが嫌でなければ、かなり使える内容でした。

【OP/ED/BGM】(8点/10点)
OP、EDはこれまでのタイトルと同様の雰囲気で、質自体は良好です。
BGMもこれまでと同じくまつむー先生が担当しています。まったりとした日常系BGMが多く、
今作でもパンニングとパーカッションの活用に上手さを感じました。特に印象的なのは
サティのジムノペディ第1番風の「眠り姫と恋の予感」など。
付属のサウンドトラックは今までよりマスタリングに手を掛けているように感じられ、
音質も良好でした。
細かいところではアイキャッチの音がヒロイン全員違っていて、凝っていると感じました。

【総評】(82点/100点)
前作が前作だけに、予想を大きく上回る出来栄えのキャラゲーでした。突出していい点
こそ見受けられないものの、キャラクターの可愛さ・グラフィックの綺麗さ・丁寧な
シナリオと難のある部分がありません。これはキャラゲーとして稀有であり快挙です。
オタクが嫌いそうな不快要素も極力排除されているため、初心者から古参まで幅広く薦め
られるタイトルと言えそうです。
商売上手なまどそふとに乗せられている感じはしますが、ファンディスクが発売されたら
必ず買いたいと思います。
新品/中古アダルトPCゲーム販売 通販ショップの駿河屋

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