November13さんの「グノーシア」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

ワイ「汎性でもいい……!避妊するから……!!」
※個人的には「名作」ではなく「傑作」の評価です。

公式ジャンル:SF人狼ゲーム
経験者は勿論、未体験の方にも非常に親切な創りになっている一人用人狼ゲーム。
…だけで終わる作品ではない。
本作は「SFADV」としても、規格外の情熱を持って創られている、
「物語性だけでも一級品」の作品、そう私は断言する。

税込2,480円、容量は僅か300MB程度であるにも関わらず、手軽に遊び易いゲーム性に加えて、
個性的な登場人物達による洗練された物語があり、丁寧なCGや音楽の質からも、作り手の高いプロ意識を感じられる。
人によっては余裕で50時間を越える熱中度をもたらす、非常に中毒性の高い作品。

物語性に特化した傑作『レイジングループ』とは少し方向性が異なり、
実際に「遊べる」SF人狼として沢山のプレイヤーに愛されるべき「傑作」だと感じた。
※但し「発売機種が PSVita(DL販売) に限定」されているので要注意。

●役職
(本作 ⇔ 一般的な人狼役職)
グノーシア ⇔ 人狼
エンジニア ⇔ 占い師
ドクター  ⇔ 霊能師
守護天使  ⇔ 狩人
AC主義者 ⇔ 狂人
留守番   ⇔ 共有者
バグ    ⇔ 狐
乗員    ⇔ 村人

●愛すべき登場人物達 + 個人的脅威度(雑感)
 周回によって、明らかに他のメンバーも強くなっていきます。
セツ   :全体の物語では、主人公のパートナー的存在。
★★★★☆ 盤面上、味方になると心強いが、ある程度ループが進んだ際に敵対すると強烈な『反論する』の餌食になる。
      尚、決選投票には弱い模様。     

SQ   :トリッキーな女性。役職orグノーシアorAC主義者(※以降、真狼狂)が追いにくいが、便乗により意見が変わるのでコールドスリープ(※以降、CS)に誘導し易い。
★★★☆☆ 彼女がグノーシアの時、噛み位置の推理が困難な気もする。
      上記誘導がたやすい(発言力が弱い=噛み位置にも脅威にもならない)ことから、終盤まで生存するパターンが多く、実際の脅威度は乱数かも。

ラキオ  :無駄にヘイトを集め易い困ったくん。(でも、実は良い奴…かなw)
☆☆☆☆☆ 現在256週目だが、トータルでかなり弱いんじゃないかと感じている(笑)。多分、ラキオ自身に欺かれたのは3回ぐらいじゃね?w
      乗員側でもよく推理が外れるw ロジック高い筈なのにw

ジナ   :癒し系美人で優しい人。協力を申し出た時に断られるのツラいw
★★☆☆☆ 登場人物の中では弱い分類。
      グノーシアになっても良い人。

ステラ  :主人公に好意的な美人。但し、グノーシア時の絵がダントツで一番怖いwww
★★★☆☆ パッションが低めなので真狼が追いにくいが、誘導し易いためわりと楽な相手。
      比較的序盤(夜)に協力を仰いでくるパターンが多い気がする。

ジョナス :能力は高いが、明らかな変人。
★★★☆☆ 彼が狼狂だとかなりのキレ者に変化する。(特定イベント進行条件のジョナスCS且つセツ生存の周回では大苦戦したw)
      乗員時の推理はわりとダメな感じ。

コメット :下乳が見えているのに全くエロくないw
★☆☆☆☆ 直感以外の数値は低いが、初日にさえCSしなければ結構善戦することが多かった。
      自身がグノーシア時、しっかり演技力のパラメータを高めておけば、協力関係なら欺き易い。

シピ   :好青年とか描かれているけど、ジョナスと一緒で毎回胡散臭くなるイメージ。
★★☆☆☆ どんな盤面でも正体が透けにくい。
      グノーシア時、投票先が他に比べて若干巧い気がする。

レムナン :幸薄そうw いや、薄いw
★★☆☆☆ 強さにバラツキがあるが、役職を騙っている(偽者の)場合、即座にCSされる印象が強い。
      自分がグノーシア時、レムナンが乗員側だと何故か直感が冴え渡り脅威度は +★★。

ククルシカ:ロリコンに目覚めそうなプレイヤーに待ったをかける描写もw
★★★★☆ 「哀しむ」のパッションが強いので、正体(グノーシア)が透けても簡単にはCS出来ない。ククルシカをくくるしか……!
      中盤までは思考の誘導が楽だが、ループ数を重ねるほど騙されにくくなる。彼女が潜伏グノーシア時に比較的私の敗北数が多かった。

しげみち :www 見てのお楽しみw
★★★☆☆ 序盤は明らかに最弱だが、ループ回数を重ねる毎に「同調する」を多用するようになり、狼狼で組まれるとパッション的に非常に手強くなる。
      乗員の場合でも、グノーシアに誘導されてバンバン同調してしまうので、同陣営でもやっかいになる場合が多い。

オトメ  :彼女をCSすると、グノーシアだったとしても罪悪感に苛まれるw
★★☆☆☆ 盤面が出揃うまでは非常に影が薄いが、日数の後半に強くなる。
      パラメータの割には脅威度はそれほどでもない。……がグノーシア時の噛み位置は結構怖い。

沙明   :オトメとの遣り取りを見ていると実は優しい人柄が透けているため、結構私は好きな人物。(でもセツに偶に試合前に殺されるw)
★★★★★ 奥義「土下座する」でCSを回避する難敵。
      味方でも敵でも役柄が透けにくく、推理も適当(便乗型)なので非常にやっかいな相手。

夕里子  :強キャラ。投票結果や占い先から盤面が確白(自分)で追える状況下で、協力を断られるのは寂しいです、夕里子様…。
★★★★☆ とにかくパッションが強烈なので、敵対した場合、夕里子様をどう葬り去るかでほぼ勝負が決まる盤面も多い。
      私がグノーシアなら、最優先(留守番以外)でぶっしゅぶっしゅ(ぶっ殺す〆)しちゃいますw (ちなみにループ後半では、グノーシアに狙われ易い)

【注意点】
1.通常の人狼ゲームとは異なり、陣営の勝利だけではなく「常に自身の生存が勝利条件」となる。
 ⇒自分がグノーシア側の場合、演技力のパラメータが低いと役職騙りが不利になる。
2.乗員にとって全く利が無い役職潜伏を行った(対抗か出ているのに名乗らない)場合、特殊な周回が発生し強制終了する。
 ⇒潜伏派はこの作品で潜伏の利の薄さや危険性をよく見て悔い改めなさいw
3.守護天使・AC主義者は、盤面が進んでも自分で役職を明かせない。
 ⇒『人狼殺』に多い狩人対抗盤面、狂人COの要素は一切本作には含まれていない。
4.初見は理不尽な雑殴りをしているようにしか見えないが、実際は内部数値に基づいてAIが判断して、登場人物を疑ったり信じたりしている。
 ⇒対人人狼では無いので、システムに慣れるまで若干戸惑う。
5.結果騙りや役職スライドなど、トリッキーなプレイは一切出来ない。
 ⇒但し、身内切りや黒囲い(=偽エンジニアが相方のグノーシアに黒結果を出すこと)は普通にしてくる。
6.守護天使は同一人物を連続で護れる。
 ⇒自分を護れないのは、他の人狼ゲームと一緒。
7.主人公の名前は真面目に登録して始めましょう(笑)
 ⇒最後に後悔する。

【小ネタ】
1.周回の情報(人数&役職の有無など)はLRで確認できる。
2.15人乗船且つ自身がバグ状態の時に、夕里子様に会いに行くとパラメータを振りなおせる。
3.各パラメータの最大値は50。
  全MAXだと盤面上詰み(自分が確定グノーシアだと露見した)の状況下以外では、パッションで負けることがほぼ無くなる。
4.自身が乗員陣営で、明らかなグノーシアが協力関係を誘ってきた際は、受け入れたほうがその日の夜に殺される確率が格段に下がる。
 (絶対ではないが、有効なテクニック)
5.経験値稼ぎ
  ●乗員15人、グノーシア3人、AC主義者&バグ無しかつ自分がエンジニアの条件が一番効率が良かった。(勝率80%~)
   エンジニアを名乗り、全役職に名乗らせることで役職騙りにグノーシアを誘導し易い。
   ドクター2CO盤面を作りやすく、初日に片方を占うことで自分目線、真ドクターが確定する為、仮にエンジニアでグノーシアが騙っている場合、2日目の朝に最大2匹露出した状態になる。
   あとは庇い先や投票先から潜伏するグノーシアを占い、最終投票で対抗の偽エンジニアをCSすれば良いだけ。
   エンジニアが自分だけの場合、ステルスの数値によっては最速で噛まれる場合もあるが、周回効率は良い。
   初期設定でグノーシアが3人なのは、3人未満だと役職騙りでグノーシアが出にくいため。
  ●乗員15人、グノーシア6人
   とにかく早く終わるが、経験値も少ない。
   自身がバグで、エンジニアをローラー(順にCS)して勝ち逃げする方法もある。

【ネタバレ微 感想】
期待&想定していたよりもキャラクターと物語がしっかりと最後まで描かれていて、周回するほど衝撃を受ける場面も多かった。
1周目~夕里子様登場ぐらいまでは、疑う理由がないのに勝手に彼らが叩き合う様を見て、雑殴りがすぎるだろwww この人狼www
……と戸惑っていたのだが、登場人物のパラメーター(AI判断の基準)や各々の特徴を理解してからは恐ろしいほど嵌り込んでしまった。
中には沢山の名勝負もあり、自身初の守護天使3GJ(3連続護衛成功)は、思わずガッツポーズしてしまった。
1狼(自分グノーシア)で全役職有りでキッチリ勝ちきった周回も熱かった。
幾つもの周回を重ねて、パラメーターだけではなく自身のスキルや考察が磨かれていくのが何より楽しい。
また、あまり意識していなくても絶妙なタイミングでイベントが入るので、中々飽きが来ない点も良かった。


SQを公式TOPに推したのにもきちんと理由があるように、とにかく伏線の回収が丁寧。
全ての登場人物に謎があり、物語を追う毎に魅力が増していくため周回を重ねる毎に彼らが好きになる。
あのラキオですら好感度が高くなりますw

一つの作品を創り上げるとはどういうことか?
・作品への情熱を持っている
・ユーザーへの思いやりを大切にしている
・手抜きとは程遠い丁寧な仕事を志している
…今挙げたのは一例に過ぎないが、その全てを本作は併せ持っている。
ゲームの製作(やモノ創り)に携わる仕事をしている人には、今一度、この作品から感じ取って欲しいものが沢山あった。
そんな素晴しい作品。

点数内訳(点)
キャラクター :  5/5
声      :  -/-
BGM・SE : 10/10
CG     : 10/10
ストーリー  : 20/20
構成力    : 20/20
ゲーム性   : 20/20
エロ度    :  -/-
システム   :  5/5
+α     :  7/10(クリア後の音楽&CG&回想モードが無い▲3)
総合     : 97/100


総評:傑作。(ほぼ最高評価)
   コストパフォーマンスも作品としての面白さも、『レイジングループ』に比肩する最高水準の評価。
   売れ行きによっては、更なる展開(多機種移植やボイス付)を期待できそう。(資料集を出してくれ~)
   たった4人で創り上げたクリエイター達の情熱と努力、自分達の作品への愛情を肌で感じられた、本当に素晴らしい作品。

ちなみに、一言感想は私からセツへのラブコール。
ラキオに対してじゃないよ!?
www
































































×××××××××××× warning ××××××××××××
以下、ネタバレFO(多少配慮はしますが、クリア後推奨です)































































































































しげみちの第一印象といい、各々キャラクターの見所が本当に多い作品。
ククルシカの正体自体が、物語の根幹に関わる伏線として活かされていたのには驚きました。
周回で彼女がレムナンと留守番になると乗員を皆殺しにする理由も、
真ENDをクリアすることで、納得できる理由&事実が判明します。
ラキオについても、終盤にかなり重要なポジションに位置するとは予想外でしたw
一番闇が深そうな夕里子様だけは、最後まで謎が多いままなのも良かったと思います。

個人的に、グノーシア化したステラが排除された後にジョナス生存で乗員側が勝利すると、
ジョナスがステラに暴言を吐きまくって、その報復として全裸で凍死した展開が印象深くて面白かったです。
www
彼に関しては、イベントで差し込まれる中東の王のような威厳あるビジュアルやステラからの忠告とは予想外に、
唯の変人(+ロリコン)として作中で纏められていたのも面白い特徴付けだな、と感心させられました。

当たり前だけど、私が一番好きな登場人物はセツちゃん。
彼女(※汎性だが私の脳内では絶対に女性!!)が居なければ乗員は誰も助からなかったし、勿論主人公がこのループ地獄から抜け出すことは出来なかった。
運命共同体であり、パートナー。
きっとこの先(真END後)の物語も主人公と手を取り合って生きていくんだろうなぁ……と思うと、心がほっこりします。


ちなみに、SQを公式TOPに推した理由を推察するに、『グノーシア』という作品を表現する上で
「物語の根幹に深く関わっている」「人目を惹くビジュアル」という2つの観点に当て嵌まるのが、
「セツ」「SQ」「ククルシカ」の3人に限定され、その中で製作者4人の好みで判断した結果だと勝手に思っています。
(セツはプッシュしなくとも物語上一番目立つし、ククルシカの終盤のギミックは真ENDまで伏せていたかったから、最終的にSQを選んだ…という個人的メタ推理)

また、ノーマルEND⇒真ENDで変化する一枚絵が、登場人物に対する愛着や、ユーザーへの思いやりに溢れていて素敵でした。
(しっかりとプラチナトロフィーまでやり込みました!)


楽しい時間を提供してくれた開発元のプチデポットさん、販売先のメビウスさんへの感謝を持ってこの感想を締めたいと思います。
本当に良い旅でした。。。

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