downerさんの「スタディ§ステディ」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

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幾度となく襲い掛かる困難を乗り越え、舞阪茉衣ちゃんと結ばれた。
「最後に名前を呼んでもらえたのはいつのことだったか」
そんな疑問が脳裏をよぎる。親元を離れ独り寂しく生きている私が、愛らしい女の子に名前を呼んでもらえるともなれば無理もないことだろう。
思い当たったのは、行きつけの歯医者での一幕。普段から予約が詰まってはいるがとりわけその日は子どもの患者が多く、また夕方ということもあり疲労が溜まっていたのであろう。待合室には未だ数組の親子連れが残る中、恐らくは新人の歯科衛生士のお姉さんがカルテを片手に声を発した。
「○○(私の本名)く~ん♡」
事態が吞み込めなかった。名前を呼ばれていることは認識していたのだが、どうにも動き出せない。今まで当たり前のようにさん付けであったので、猫を撫でるような甘く優しい声色とくん付けで彩られたそれが自分の存在を指すものと信じられなかった。
つまるところ誰も反応していないのだから、待合室には妙な空気が流れる。自分の声が聞こえていないと思ったのか、お姉さんは再度私の名前を呼ぶ。
「○○(私の本名)く~ん♡」
さすがに二度目ともなると確信を持った。私は今、呼ばれている。年下の女の子に、甘い声で、名前を呼ばれている。
意気揚々と立ち上がり前方を見据えると、私と視線を合わせたお姉さんは自らの間違いに気付き、頬を赤らめはにかんだ。その日はそれで抜いた。
そう。私は名前を呼ばれて勃起できる選ばれし者だった。



さて、本作「スタディ§ステディ」はこれまでの作品とは一線を画すような挑戦の影響による長期の延期の末に発売されたものであるが、元号を乗り越えた勢いで増税も…とはならずに済んだのは幸いであったと思う。
しかし、まことしやかに囁かれている発売か延期かのボーダーラインを越えた後に突如マスターアップの告知を出したことから推測できるように、開発スケジュールの余裕のなさを随所に感じる不具合が多く残されてしまった。
E-mote搭載による動作不良や処理落ち、それによってまるでチンポ狂いの女のように何度も求めてくるディスクチェック、環境設定や既読判定(テキストやおまけモードに登録されたCGなど)の初期化といったネガティブ要素にプレイ意欲を削がれアンインストールしてしまったユーザーも少なくないだろう。
メモリ32GBだったりGTX1080を搭載していたりする私のPCでもバグが起こる反面、これ以下のスペックでも何の支障もなくプレイできている人もいるようなのでどういう条件下で発生するのかいまいちわからないが、こればっかりは運なのだろうか。
一応の対策としては以下のような方法がある。

■ダウンロード版でプレイする(ディスクチェックが無くなる・環境設定の変更を維持できる)
■こまめなセーブ・ゲームの再起動(強制終了されると既読判定は消えてしまうが、自分で終了すればその時点でのデータが保存されるため。特に複数ヒロインが画面に表示されるタイミングでは推奨)
■他アプリケーションを終了する(本作のメモリ消費が激しいため)
■名前をデフォルト[まあま れいど]でプレイする(これは私の環境で効果があっただけで信憑性は薄い。愛称変更はしても問題ない)

バグに悩まされているけどなんとかプレイしたいという人がいれば試してみてほしい。上2個は特に。
まあ、そもそもここまでしないとプレイできないものを出すなという話なのだが…。
と言いつつ高得点なのはシステム関連は点数に反映していないからで、これを除いた内容は満足できるものだったということを書いていきたい。


ま~まれぇどのゲームは俗に言う「キャラゲー」にあたるもので、可愛い女の子とのイチャラブを重視した作風となっている。しかしながら、せっかくイチャイチャしていても謎のクソシリアスをぶちこんで自ら台無しにしてしまう悪癖があった。
ところが本作においてはそういった展開が一切訪れず、終始イチャラブを貫きとおしている。それどころか、とあるヒロインに至っては思わず涙ぐんでしまうような感動的なエピソードも挿入されており、今までの失敗を成功に変えた見事なものだった。
代表作の「PRIMAL×HEARTS」「お家に帰るまでがましまろです」などに見られるような物語的な要素が少ないことから中身がないと思われる懸念があるが、可愛さ満点の女の子たちと日々を共に過ごし、ドチャシコ濃厚イチャラブセックスを見せてくれるのは素晴らしいものだと私は思う。
シナリオというと重厚な物語ばかりが持て囃されがちだが、キャラクターの魅力を上手く引き出せているものもまたシナリオが良い作品と言えるのではないだろうか。


イラストは最初見たときは正直「こいつぁやべぇぞ…」と戦慄したものだ。特になのかと葉月の立ち絵の目は本能的な恐怖を駆られた。
なんで目にカナブン止まってるの? なんて失礼極まりないツッコミすら入れてしまうレベルで違和感を覚えたが、いざ動いているところを見てみると思ってたより気にならなかった。まあ私は新型iPhoneのタピオカカメラが気にならないくらいには鈍感なので。
CGになるとやっぱり可愛かった。構図の良さはもちろん、シーンチョイスが良くここで欲しいというところにままれ塗りを活かした一枚絵がドンと出てくるので満足度が高い。
ただ、悠羽の下駄箱でラブレターを持つシーンとブランコに座っているシーンで使用されたCGは顔の描き方が良くない気がした。斜めアングルや萌えイラストの鼻の取り扱いはなかなか難しいものがあるのだろう。


今までになかった挑戦的な新要素たちは、不具合を除けば基本的には好きだった。
ラブレターは画面に表示させれば良さそうなものを、敢えて実物をパッケージに封入したことが功を奏した。
ユーザーが自分の意思でラブレターの封を開け、中身を取り出し読むという手順を踏む。それによりヒロインたちが便箋のデザインを選んで一生懸命文面を考えて書いて渡してくれたというのを実感できる仕組みになっていた。
そりゃあ現実には内容を考えたのはどこぞのおっさんだし直筆なんかでなく工場で印刷された夢のない紙切れだけど、この手紙には確かにあの子たちの想いが込められている。だから私の手元にあるのはヒロインたちが渡してくれた愛情だと自信を持って言える。
愛称を呼んでくれるシステムについては、まず自分の名前があったのが嬉しかった。
最初に呼びかけられたときは本当にありがとうございますとままれの所在地の方角に向けて深く頭を下げたものだが、いざ会話に組み込まれると違和感ばかりが強くなった。
人間は通常、会話において最適な発音を無意識に使い分けるはずだが、バリエーションに欠ける別録りボイスを無理矢理使用しているせいで、何かを言い淀んでいるような感じになったり急に正気に返ったみたいな感じになったりしてしまった。
とはいえ全てがそうではなく、許容範囲内のずれで収まっているところに関しては満足だった。
濃厚イチャラブセックスの最中に自分の名前を呼ばれると革命的な勃起体験ができるんだな。名前を呼ばれて勃起できる男で良かった。


ヒロインたちは皆可愛くえっちだった。
なのかはさっきも書いたとおり立ち絵の目が怖くて好きになれそうにないと思っていたのにその印象を覆された。恋心を自覚してからの積極的なアプローチや、付き合ってからのクラスメイトの前で惚気るシーンが特に良い。
悠羽はヒロインの中で一番えっちな体つきなだけあって恵まれたエロが多い(裸コートがイイネ!)のだが、最も好きなのはファーストキスのところだったり。二人掛けしたマフラーを引っ張り主人公を引き寄せてのキスという、少女漫画みたいなシチュエーションに合わせて作中随一の一枚絵で演出された素晴らしいシーンだった。
誰が一番なんて決められないお前たちが俺の翼だと言ってしまいたいくらいに全員が好きだけれど、それでもやはり舞阪茉衣ちゃんが優勝だとここに表明する。
キャラ紹介によると「後輩ちゃんはちんまりした甘えんぼう」だそうだが、それだけに収まらずバブみ搭載型ヒロインかつ感動エピソードの持ち主としてかなり魅力のある女の子だ。
大好きなお母さんのためにモンブランを用意するエピソードでは泣かされた。まさかままれのゲームで涙を流すとは思いもしなかった。
そういった具合にストーリーとしても好きだが、やはり本命はエロシーンだった。

前作の汐お姉ちゃん然り、ままれのちっぱい枠はどうしてこうおちんちんに響くのだろう。茉衣ちゃんもそれは例外でなく、とんでもない「リトルエロスモンスター(作中引用)」が爆誕してしまった。
スーパーの大根を同時に手に取るという、生活感と王道シチュエーションが入り混じったような出会いや、その後の天丼ネタな譲り合いを経るうちに直感した。私の名前を最もエロく呼んでくれるのはこの子だ、と。

無垢な茉衣ちゃんにえっちなことを吹き込むという男の夢が叶い、念願の初セックスをしようというところに「おまんこがちゃんとしてるのか確認して欲しい」なんて前世で何をしたらこんな幸福が味わえるのかってくらいの展開。かまくラブホでのハーモニカフェラとかいう天才的な発想。つるつるおまんこに毛が生えてきてもちゃんとお手入れしてくれるという生涯パイパン宣言。裸エプロンで外に洗濯物を干しに行くその姿は現代のメシア。
これら全てのシーンを贅沢にも独り占めしており、更に私の名前を先輩付けで呼んでくれる彼女はまさに精巣起爆装置とでも言うべき圧倒的エロスの支配者「リトルエロスモンスター(作中引用)」であった。

ま~まれぇどによるちっぱい革命はまだまだ終わらない。
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