明星さんの「Pure Marriage ~赤い糸物語 さくら編~」の感想

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結婚生活を低価格での分割形式でリリースしたPure marriageシリーズの三作目で、実妹をメインヒロインに据えた低価格タイトルだ。兄妹の結婚生活の描写はよく出来ており、定価1480円と考えると良い作品と言えるだろう。いちゃらぶメインの作品ということもあり、本作だけでシナリオの理解は可能だ。
まず、本作は一般のギャルゲーでいう"共通ルート"の構成が妙である。
普通共通ルート内の終盤に起こるであろう四角関係のイベントに焦点を当てるためであり、シリーズ内の各ヒロインとの出会いは過去回想を織り交ぜ簡潔に説明されるのみだ。
もっともキャラクター同士の横の繋がりも描写されているし、山場も「ヒロインを全員集めて誰を嫁にするか指名する」というだけなので別段困る内容ではないし、本作に関してはむしろ無駄を省き最適化されているように感じられた。
この時点では四角関係だが、それらを負のベクトルで押し下げることは行っていない。

次に本作のヒロインであるさくらについて。
彼女は物語開始時点では冷たい態度で主人公と距離を置くが、結婚の話が浮上と最初は表面を取り繕いつつ手料理などで静かにアタックを始め、それからだんだんアプローチの度合いを強めていく。
正式に嫁となることで豪勢な料理など行き過ぎたアタックは鳴りを潜めることになるが、これらの彼女の態度の一連の流れは非常に丁寧で、結婚前後での外見上の変化の薄さを補って余りあるものになっている。。
初夜のムードも良く描かれており、お互いの気恥ずかしさやじれったさを嫌というほど感じることができた。

個別中盤では子作りについて二人で申し合わせたのにも関わらず、さくらが「歳を重ねると妊娠しづらくなる」と診断されたことを境にして子どもを強くねだるようになる。
これはコンドームを使うことによるノンフィクション的描写と、創作だからそんなものはいらないというフィクションを上手く両立させた手法として評価できるだろう。
兄妹の結婚という世間の道徳心に反する行為の是非を強大な権力である「広原」を使うことで空高く放り投げているが、結婚生活にある程度のリアリティを持たせたことは個人的には好みだ。
ラストは彼女の口から妊娠を告げられるが、CGではその描写はない。ええ・・・

難点を上げるとするならば、二人揃って家の外に出るさいの行き先が「広原邸」か「学校」で、デートのイベントがほとんどなかったことだろう。
学校内でも二人揃う描写は皆無で、兄妹のみでの時間が家と買い物の帰り道だけというのはちょっと寂しい。

CGは32枚、回想は11枠だが使い回し有り。
背景はLassの「少女神域」「11eyes」「まよすべ」、BGMは「FESTA!!」からの引用になる。
低価格故に致し方ないとはいえ、シリーズ4本揃えるとミドルプライスの作品になってしまうので、その視点で見た場合はマイナスになるかも。
ちなみに本作だけでシナリオの理解は可能だが、クリフォトは猫の状態でしか出てこない。

以上


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