friendshipさんの「漆黒のシャルノス ~What a beautiful tomorrow~ Full voice ReBORN」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

明日に希望を
社会人になってから毎日同じ景色を見ている気がする。すれ違う自分よりも年配のサラリーマンを見ていると自分の未来が容易に想像できてしまう。
学生の時には未来の自分が少なからず希望を持っていたことが実感できる。

一度今の生活に慣れてしまうと脱出するのは容易ではなく、なまじ仕事もそれほど大変ではないせいで、あぁこのままでも贅沢しなければ何とか生きていけるかなんて思うけれども、そんな人生もつまらないなぁとも思う。結局めんどうくさいから現状を維持しようとするのだけれど、そんな毎日を繰り返している内に未来の自分はどんどん明確になってしまう。
要するに私はわがままで、楽な方に逃げたがる性分なのだが、そんな中でも何かが劇的に変わってなどくれないかと思わずにはいられない愚か者である。

人は変化する明日を望み、しかし変わらない今日をおくっていないだろうか。
明日を拒絶した彼ら、最後まで明日を求めたメアリ、黄金瞳は希望と呼ぶに足りえたのだろうか。


総評
おとぎ話の世界を表現したような素晴らしい世界観でした。なお、インガノックの方が雰囲気はよいという意見が見られましたが、私もインガノックの方が退廃的で、そこに住まう人々の息苦しさが何とも心地よかったことを思い出します(プレイしたのは数年前ですが)。
シャルノスに関しては話の大筋もつかめていないような気がしないでもないのですが、このシリーズに関してはあまり考えてもしょうがないのかなと思います。考察についてはより深く読み解くレビュアーさんが多々おりますのでその方々のご見解を参照した方がよいでしょう。
私はただ感じたままに書かせて頂きますと、明日を否定する彼らの気持ちの方がよくわかるということでしょうか。メアリのような強い心を持っていれば人生は変わるのでしょうね。ただ、それは辛く苦しい道のりなのかもしれませんが・・・それでも、そのような生き方をする人も世の中にはたくさんおります。そういった方々を羨望や嫉妬ではなく、己を奮い立たせる起爆剤として、あるいは目指すべき目標として据えられるような人間になりたいと思いました。まぁ、私は愚か者なので、どこかの道化には「滑稽かな」などどやゆされているのでしょうが・・・
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